実行力を生む組織づくり編_藤本さん編

Q.うちの条件は悪い。でも採用はしたい。

ここ最近はどの企業も採用に苦戦していると思うのですが、うちはリフォーム業で土日は営業しており、社員は平日休みで知名度もあまりなく、立地もよくないのでこの先のことを非常に不安に思っています。

最近は、色々媒体に出してもあまり人が来ないので、採用する人のレベルについても見直さなければいけないとも思っています。いまは人がいなくてとても困っているという状況ではないのですが、先を見た時に、うちのような会社は、採用においてどう手を打つのが有効なのか、よくない点がいくつもあることはわかるのですが、何からどうするのがいいのか教えていただきたいです。

 (岡山県 取締役 業種:リフォーム 従業員数:22名)

 

(※表記や改行などを編集部で若干変えております。ご了承ください)

A.労働条件ではなく、貴社が大切にしたいことに目を向けてください。

 

ご相談いただきましてありがとうございます。今回は藤本が回答いたします。

 

確かに、ここ数年の求人市場は売り手優位の時代ですね。オリンピック後の景気後退が予測されており、求人難も収まるのではと目されておりますが、過去20年の求人市場の傾向を見ると、実景気の3年遅れで反映される状態となっておりますので、この採用難の時代は2024年あたりまで続くと言われております。

また、2024年~25年の労働者人口が、今より更に減ることを鑑みますと、現在の状況とさほど変わらない求人市場になるのではないかと推測しております。

そんな中で、ご質問の「何から手を打てば・・」というお話ですが、いま貴方様としては、採用競合と比較するあまりに、少し混乱されているようにお見受けいたします。

もちろん、外部に目を向けることも必要ですが、一旦、数多くの企業様の採用支援に携わってきた私としては、【社外でなく社内】に目を向けられることをお勧めいたします。

目を向けるポイントは2つです。まずは「育成体制」です。

 

「採用する人のレベルについても見直さなければいけない」とご質問文には書かれており、採用ターゲットの基準を再設定しようとご検討されていらっしゃるようですが、果たして、再設定したターゲットはいまの貴社の育成体制の中で、従来と同じスピードで、1人前になるまでに成長されるのでしょうか?

万が一、現状の育成体制では、求める期間内の成長が見込めない人がご入社されると、受け入れ現場は、一層その方の育成にご苦労されることになります。

育成体制の確立と採用ターゲットの設定は表裏一体です。逆説的に、貴社の育成体制がブラッシュアップされ、今より早く1人前になるとしたらいかがでしょう?1人前になるまでの期間が従来のままで良いのならば、育成スピードが早くなった分だけ、求める人物像の基準を下げることが可能です。余裕のできた時間に育成できますからね。基準を下げるとターゲットの数も多くなりますので、採用の難易度は自然と下がるのです。

次に「御社で働いていらっしゃる方」に目を向けてください。

 

ご相談では「立地も悪く知名度も無く平日が休みだから・・・」と仰っていましたが、そんな御社に、社員様たちは、何故、残っていらっしゃるのでしょうか?

「食べていくために・・」とお答えになるかもしれません。では、他のお仕事もあるのに何故残っているのでしょうか?何か理由があるのです。

あるいは「他に行くところが無いから・・」とお答えになるかもしれません。ただ、この意見を突き詰めると、多くの場合は「他社には無くて、貴社にしか無い何かが好きだから」となるのです。

 

要するに、「貴社に残りたい理由や貴社で働く喜び」が、必ずあるのです。

私は、18年間1500社以上の企業様でインタビューをしてまいりました。そして、社員様たちが「自社で働く喜び・誇り」「喜びや誇りを感じた物語」を、本当に良い顔をされて語ってくださる場面に数多く出会ってまいりました。

 

貴社で働く社員様は、貴社ならではの魅力を、必ず感じていらっしゃいます。厳しいことを申しますと、経営陣の方がそれを信じられずして、求職者を惹きつけることは到底できないのです。

是非、なぜこの会社に残り続けてきたのか?を語り合う場を設けてみてください。きっと、希望あふれるご意見が出てくるはずです。

そのご意見の中から、設定したターゲットが共感するであろうものをチョイスすれば、自然と採用広報もブラッシュアップするでしょう。もちろん、この2点以外でも、着手すべきところはあるのですが、まずは最も効果的な部分をご紹介いたしました。

 

採用難の時代は、労働条件を他社と比べて嘆くよりも、自社を見つめ直し、変化すべきこと・大事にすべきことを明確にしていくことにお時間を費やした企業様が強くなります。

是非、一度ご検討いただければと存じます。最後までお読みいただき、ありがとうございます。採用活動を起点とした、貴社の社内変化のご成功とご発展を、心よりお祈り申し上げます。

 

採用戦略コンサルタント 組織人事コンサルタント藤本 展州(ふじもと のぶくに)

大学卒業後、大手人材総合サービス会社に入社し、1000名もの中小企業経営者と人材・採用への問題解決に従事する。
2002年、株式会社スペースアップ代表の小西正行に、企業の成長を図るために業界初となる新卒採用を促し、売上9億円から60億円へと大躍進させることに成功。業界の常識を塗り替えた新卒採用の第一人者となる。 2012年、小西正行の魅力に惹かれ、株式会社CONYJAPANに入社し、毎年30名の内定者を獲得し、同社の成長の基盤を支えた。そこで身に付けた採用技法を、再び中小企業の経営者の方々に提供するべく、2016年に株式会社ソリューションへ入社。多くの中小企業経営者と対峙した経験と、10,000名を超える学生との関わりによって得た生の情報から生まれる斬新な採用手法と発想で、多くのお客様に喜ばれると共に、採用コンサルタントに依存しない、自社で採用ノウハウを蓄積・構築できる採用担当者の育成にも圧倒的な力を発揮している。

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