CBM理論は「“コミュニケーション”に焦点を当てたソリューション独自の組織変革理論」です。communication bridge management(コミュニケーションブリッジマネジメント)の略称から名づけた考え方です。
アメリカの組織論やシステム管理論を専門とした経営学者:チェスター・バーナードが提唱している『組織の3要素』をもとに、自社の経験とノウハウを加えた【実行力のある組織づくり】を目指す中で、企業が大切にすべき考え方がCBM理論です。
組織は人の集まりではなく【考え方の集まり】だからこそ、人の感情や価値観・信念が存在しています。ロボットであれば、プログラミング通りに動きますが、思い通りに動かない十人十色の人間が集まるからこそ、【組織づくり】は一筋縄ではいかないものです。
特に、企業という組織におけるコミュニケーションにおいて、社内に存在する“3つの違い”が「諦めの壁」という様々な組織課題を生み出していると考えます。
組織図における上下のコミュニケーションのことを指します。経営者×経営幹部・経営幹部×現場責任者・現場責任者×一般社員など、組織の役職と呼ばれる階層の間に存在する、遠慮や諦めによるコミュニケーションギャップです。
例えば、「売上を出す」という一つの事実では、経営者からすれば「売上がないと社員を守れないからこそ、売上を出すための戦略・戦術が必要!」と考えることでしょう。それに対して、その想いがきちんと伝わっていなければ、社員からすると「社長は現場のことを考えてくれない。お金にしか興味がないんだ!」と感じてしまいます。
このような役職という立場が違うことで、見える視点や考える観点が異なると、大きなコミュニケーションギャップに繋がります。
組織図における横のコミュニケーションのことを指します。企業によって業界業種や部門部署は様々ですが、営業部門×製造部門・本部×店舗といった組織の横のつながりの間に存在する、利害関係から生まれるコミュニケーションギャップです。
例えば、「クレーム」という一つの事実では、営業部門からすれば「製造が納期を遅らせるから、いつも自分たちが謝る羽目になる!」と捉えてしまいます。それに対して、製造部門からすると「営業が納期ギリギリの無理な契約ばかりしてくるから、稼働時間が長くて忙しすぎる!」と感じてしまいます。
このような役割という立場が違うことで、見える視点や考える観点が異なると、大きなコミュニケーションギャップに繋がります。
組織図に関わらず、同じ企業という組織で働く全社員のコミュニケーションのことを指します。AさんとBさんといった特定の考え方のズレ、考え方の違いによって、お互いの意見や存在を否定し、一人ひとりの多様性を認められないことから人間関係の悪化につながるコミュニケーションギャップです。
例えば、「仕事の進め方」という一つの事実では、一人ひとりが大切にしたい考え方やこだわりを持っています。「ミスなく進めたい!」という完璧主義者の人もいれば、「お客様が何より重要!」という顧客重視の人。「仕事より家族を優先したい!」という家族重視や「効率と生産性が大事!」というスピード重視の人もいるはずです。
このような一人ひとりの価値観が違うことで、見える視点や考える観点が異なると、大きなコミュニケーションギャップに繋がります。
多くの企業は、この“3つの違い”によるコミュニケーションの不備で【社員のやる気がない】、【採用をしてもすぐ辞める】、【一人ひとりが自分の都合を主張し合う】、【協力体制ができず、生産性が上がらない】といった課題に頭を抱えているのです。
“3つの違い”のギャップが深まるほど、お互いに「この人とは分かり合えない」という相手に対する心の壁をつくり始めます。これを「諦めの壁」と呼びます。
一言で「諦めの壁」という組織課題といっても、その課題の根本原因は“3つの違い”によるギャップが複雑に絡み合っていること。加えて、『組織の3要素』が存在していないことの2つが挙げられます。
では、改めて『組織の3要素』とは、どういった考え方でしょうか。
チェスター・バーナードが提唱した『組織の3要素』は、組織を形成する上で「共通の目的」「直接対話」「貢献意欲」という3つの要素が必要不可欠であると定義したものです。
理念・ミッション・ビジョンに対する共感
コミュニケーションによる
相互理解
組織を成長させるための
自発的な行動
CBM理論は『組織の3要素』があることを前提に、社内に存在する“3つの違い”のギャップに対して、対話を通じたコミュニケーションのブリッジを丁寧に架けながら、信頼関係を強めることが実行力のある組織づくりに欠かせないという考え方です。
株式会社ソリューションは、社内の3つの違いによる「諦めの壁」に対して、CBM理論(コミュニケーションブリッジマネジメント)という独自の組織変革メソッドをもとに、コミュニケーションという架け橋をかけます。
そうすることで、組織内に「共通の目的」「直接対話」「貢献意欲」を生み出し、社員一人ひとりが「自分たちで考え、自分たちで実行する」習慣を定着させることで、中小企業の『実行力のある組織づくり』を支援します。
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