1年目の時、ある経営者様と出逢い、社員様に対してインタビューをしてほしいというご依頼をいただきました。
その背景として、経営者様が事業の拡大に伴い、現場の統括や管理から外れてから、徐々に社員様との心の距離が離れていると感じていたそうです。
そして、3年が経過した頃、社員様の離職やモチベーションの低下が目立つようになり、経営者様には「なんとかして、今のこの状況を打破したい！」というお気持ちがありました。
しかし、社長様と社員様の距離がすでに離れてしまっているため、社長様から見て、お一人お一人が何を考えていらっしゃるのかがわかりませんでした。
この状況を変えていきたい気持ちがあるものの、社員様が協力者になってくださるのか、不安に感じていたそうです。
そこで、社員様の本音をお聞きする為、インタビューを実施いたしました。
ところが、実際に社員様からお話をお聞きすると、会社に対する文句や不満よりも、改善案やこの会社に対する気持ち・想いを語ってくださいました。
「それをどう形にしていけばいいのか、どう他事業部と連携をとったらよいのかがわからない」という社員様方も不安を感じていたのです。
そこからわかったことは、経営者様が思っている以上に社内には協力者が多くいらっしゃった、ということです。
会社に対する想いを引き出すことで、会社は変わることができるんだと強く感じた瞬間でした。

お一人お一人の『心情』を大切にしております。
例えば、会議という場においては、なかなか本当の気持ちを伝え合うことができず、表面的な会話だけになってしまうなどの状況が無意識に起きている場合がよくあります。
伝えづらいことまで相手に伝えることこそ、本来の話し合いである“対話”です。
そのことをご認識されている方は多いのですが、いざそれを実行するとなると非常に勇気がいることかと思います。
そのため、自然と本音が出しやすいよう、『その場にいらっしゃる皆様の心情がどのように動いているのか』を常に大切にしています。
『今、ここで何が一体起こっているのか』をご参加くださる皆様に実感していただきながら、普段では伝えづらいことであっても、ソリューションがいるから伝えやすいと思っていただける、安心できるポジティブな場をご提供させていただいております。