社員が社内ツールを活用できない・・・
2023/01/10
部下を育てていくにあたって、自分がどうしたら良いのか困っています。
私は、新卒で入社して、この会社で成長することができた人間です。
しかし、私より後に入った新卒社員については、離職が止まりません。
営業職のため、現場のクレームや休みの日も休みだと思えないということから、精神的に疲弊してしまうことが多いようです。
彼らの気持ちをどのようにモチベートし続けたら、今後も活躍できるような成長をしていってくれるのか、まだ模索中です。
是非、教えてください。(富山県 代表取締役 業種:旅館業 従業員数:25名)
(※表記や改行などを編集部で若干変えております。ご了承ください)
A.お1人お1人の仕事の仕方を把握するところから始めましょう!
ご質問いただきまして、ありがとうございます。
東京拠点の濱川です。
貴社で活躍し続けられているあなたからすれば、このご状況はなかなか理解しがたく、一見“ストレス耐性”の強さの違いでは?といった発想になってしまうこともあるのではないか、と想像しています。
私が率直に感じたことは、あなたと辞めてしまう方との大きな違いは、【仕事の仕方】にあるのではないかと思いました。
要は、仕事の段取りやスケジューリングといった基本的な仕事の進め方を身につけられていないことが、様々なクレームを引き起こしたり、常に気がかりがあって、休みの日にも頭も心も休まらないということが起きている原因になっているのではないでしょうか?
大切なことは「クレームに強い心を持つ」ということではなく、クレームや気がかりをためない状況をいかに作るかがポイントかと思います。
ちなみに、私もよくメンバーの仕事の進め方や、スケジュールの立て方などをヒアリングしますが、
仕事に追われる傾向にあるメンバーに多いのは、【納期】ありきで仕事を進め、【着手日】を決めずに進めていることから、最終確認や中間確認などの時間を設けられず、余裕を持って進められていないことにあったりします。
これはほんの一例にすぎませんが、作業ごとに見ていけば、段取り云々ではなくパソコンスキルのなさが作業スピードに出ていたり、
目標時間を決めずに仕事をしていたりと、こちらが当たり前にやっていることが、彼・彼女にとっては、当たり前になっていないということはザラにあります。
そういった仕事の仕方により、生産性が低く、遅くまで仕事をしないといけない状況を生んでいたり、全てが後手になる仕事をして、お客様にご迷惑をおかけしてしまったりと、気合いだけではカバーできないことは多くあると思います。
そのため、まず、早急に行なっていただきたいことは、メンバーの方、一人ひとりの仕事の仕方をあなた自身が把握をするということです。
つまずきポイントがどこにあるのかが明確になれば、あなたも一人ひとりの成長を支援することが可能になるはずです。
そして、これは一人ひとりによって、傾向が違うはずです。
面談だけでは見えてこないことも多いと思いますので、
一緒に同じ仕事をして、仕事の進め方に関する考え方等についても、彼・彼女がその仕事の進め方に対してどのように考えているのか?を確認しながら行なってみてください。
きっとすぐにアドバイス出来ることも見つかると思います。
もちろん離職や育成の問題は、彼・彼女らの気持ちも大切ですが、一方で環境を整えてあげることで解決できることも多いです。
ぜひ今回は、そこに着目して取り組んでみてください。思わぬ発見、今後に対する兆しが見つかると思いますよ!
統括マネジャー 組織人事コンサルタント濱川 桃子(はまかわ ももこ)
2009年、新卒社員として株式会社ソリューションに入社。入社直後からトップ営業マンとして同社で活躍し、後継経営者様を中心にクライアント企業様の組織作りに従事する。
2013年には福岡拠点の立ち上げメンバーに選抜され、たった1人で福岡拠点を軌道に乗せることに成功し、7名の社員を受け入れ、達成し続ける拠点運営を確立した。
その後、本社配属され営業企画として同社のサービス体系・仕組みづくりに注力している。
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