①実行力を生む組織づくり編_長友さん編

Q.連携が取れていない責任者たちの対処法

うちは、部門が色々と分かれているのですが

それぞれの責任者の連携が取れていないことに正直イライラしています。

少しやりとりしたら、もっと早く解消できるだろうと思うことや
効率が上がるだろうということができていません。

本人たちに、悪意がないのはわかりますが、
真剣に会社のことを考えたら、そのくらい自分たちで考えてやってくれ・・・と思ってしまいます。

その機会をつくるために月に1度会議を設けるようにはしたのですが、
あまり思うような話し合いはなされません。

どうやったら連携が取れるようになるのでしょうか?

(埼玉県 代表取締役 業種:中古車販売・車検・修理 従業員数:28名)

 

(※表記や改行などを編集部で若干変えております。ご了承ください)

A.連携が取れていないと感じるなら、まずは貴方様の想いや考えを伝える場と伝え方を変えてみてください。

 

いつもメルマガをお読みいただきまして、ありがとうございます。
この度は私、長友威一郎がお答えさせていただきます。

 

ご投稿いただき、ありがとうございます。
頂いた文面を見ると、現状の組織に対する、貴方様の心の叫びが伝わってきますね。

会社を良くしていくため、そして責任者が連携を取り合うために、

「何が必要であるか?」を考えるはずの場が、月に一度の会議では貴方様のイメージしていた目的は果たされなかったのだと感じます。

そうなのであれば、何かを変えなければ、一生連携を取ることができないままでしょう。

 

まずは、貴方様の想いや考えを伝える環境(場)と伝え方を変えてみるのはいかがでしょうか?

なぜなら、各部門の責任者の方々は、責任者であるがゆえに、仕事に対して誇りを持ち、1つひとつの仕事に対して拘り、真剣だからこそ譲れないモノがあるからです。

 

貴方様にとっては、些細な当たり前のことでも、責任者の方々には拘りや誇り(プライド)なのです。

 

その拘りや誇りを認識していただき、まずは、受け入れていただきたいと願います。

 

自らの考えや想いを一方的に伝えても、相手の聴く姿勢がなければ、残念ながら、貴方様の考えや想いを伝えたつもりになっているだけで、相手には伝わりません。

そのためにも、まずは1人ひとりの責任者の方々と面談をしてみていただきたいと思います。

 

その面談では、ぜひ1人ひとりの責任者の方々に対して、

 

・今の仕事のやりがいや拘っていること
・お客様から頂いた嬉しい言葉
・今後、今の仕事を良くしていくために必要なこと

 

などを聴いてみてください。

「いや、職人気質の方々なので、そんなに話が続かないよ!」と貴方様の心の声が聴こえてきそうですが、私の経験上、職人気質の方々ほど、意外と、仕事の話になると止まらずに話される方が多いです。

 

まずは、責任者の方々の考えや想いを受け入れる。

 

 

その後に、貴方様が、“なぜ”責任者の方々と月1度の会議を実施したいのか、責任者の方々にどのようになってもらいたいのかを伝えてみてください。

そして、全員と面談し終わった後に開催する最初の会議では、改めて、会議の目的や会議においては何を話し合い、何を決める場なのか

を伝えてみてください。

きっと、何か今までと違う会議の場になると思います。

 

最後に、会議のポイントも簡単にお伝えしておきます。

会議では、結果(過去)に対して話し合う時間と、その改善策も含めた今後(未来)に対して話し合う時間の“バランス”を考えることも意識してみてください。

 

結果の状況の把握や原因追及に時間を費やしてしまい、改善策の決定や今後の具体的な施策を考える時間が取れていない企業様は多いです。この限られた会議の時間の使い方を意識することで、会議の質も高まりますし、それによって、参加する責任者の方々の意識も変化していくはずです。そうすれば、自分たちのやるべきことが見えるようになり、おのずと連携を取っていくための行動が見えてくることでしょう。

 

まず、はじめの1歩として、責任者の方々との面談を実行していただきたいと願います!

 

 

代表取締役 組織人事コンサルタント長友 威一郎(ながとも いいちろう)

大学卒業後、富裕層マーケティング会社最大手に入社。
6年間の営業活動を通じて多くの経営者と出会う。2006年、顧客の1人であった現CONYJAPAN代表の小西から新会社立ち上げの参画要請を受け、経営者の経営サポートを本業にすべく、株式会社ソリューションに入社。
採用コンサルティング、経営コンサルティングを通じて顧客の信頼を積み重ねる。 初期教育を強めることで、未経験者である新卒社員や第二新卒社員をリーダーへと変えるマネジメント力には定評がある。採用と育成の両輪を回して会社を強くするスタイルで多くの企業発展に貢献している。

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