社員が社内ツールを活用できない・・・
2023/01/10
弊社では、長年、新卒採用をしていますが、若手社員に対する指導の仕方について悩んでいます。
というのも、最近の若手社員は、何かを言えばすぐに「辞める」と言い出します。
以前から働いている社員は、全くそのようなことがなかったために、自分としても発言のひとつひとつに、とても気を配っています。
時代の流れであり、それぞれの個性を認めていかなくてはいけないことはわかっていますが、自分としては、もどかしさを感じています。
このような若い社員には、どう接したらいいのでしょうか?
(熊本県 経営者 業種:未記入 従業員数:未記入)
(※表記や改行などを編集部で若干変えております。ご了承ください)
こんにちは、ご質問ありがとうございます。
東京拠点の濱川です。
若手社員との接し方に関して、この手のご質問は多いのですが、いつも感じることは、結局は【対象の「個人」とどう向き合うか?】ということではないかと思っています。
この方でいえば「何かあればすぐに辞める」とのことですので、その方の具体的な性格などは分かりかねますが、もしかしたら『指摘をされることに慣れていない』ということがあるのかもしれないですね。
であるとしたら、その若手社員の方に必要なことは、【心の教育】【態度の教育】の2つだと思います。
この2つが伴わないままであれば、スキルを伸ばす上でも早々に壁にぶつかると思いますし、
1人の人として、社会人として、相手と向き合う心や関係を築いていこうとする態度がなければ、社内の人間関係やお客様との人間関係を円滑につくることができるとは思えません。
きっと、今回の質問に取り上げられている若手社員の方は、指摘やアドバイス、または自分と異なる意見は『助言』ではなく『自分への攻撃』と捉えてしまう心の弱さがあるんでしょうね。
そして、その攻撃に対抗するのが「なら、辞めます」という武器。
知識や経験も少ないと思いますので、恐らく、武器はこの1つだけだと思います。
いまは、あなた自身が、その武器に怯(ひる)んでしまいそうな状態かと思いますが、あなたが怖がって、向き合うことを避けてしまっては、若手社員の方の心を鍛えることは一向にできていかないと思います。
あなたがその社員の方から引いてしまったら、自分のことを想って苦言を呈してくれた方への配慮もなく、簡単に「辞める」と言って自分を守ってしまう心の弱さ、態度の幼さのある、その若手社員の方をどなたが叱って差し上げるのでしょうか?
あなたが言う個性を認めるというのは、これらのことを許すということなのでしょうか?
「最近の若い人は~」と悩まれることは確かに多いかもしれません。
傾向ということで見れば、以前よりも若手社員との関わりや接し方において、【丁寧さ】と【根気強さ】が求められるかもしれません。
ただ、若手社員の言動そのものだけを受け取って、「最近の若い人は~」と言うのではなく、
何でそんなに反発するのだろう?
何に怯えているのだろう?
何があれば自信を持てるのだろう?
と、「なぜ、その言動をとっているのか?」という背景に、少し目を向けてみてください。
その方のことをわかってあげることのできる人だけが、その方を育てることができると思います。
1つのきっかけで、階段を段飛ばしで駆け上がれる方もいるかもしれませんし、こちらの予想をはるかに超えるような時間が経っても、思うようには成長されない方もいるかもしれません。成長のステップは様々だと思います。
ただ、どんな方を相手にしたとしても、これからの時代に「人を育てる」ということには、【優しさ】と【愛情】がこれまで以上に問われるのだと思います。
【優しさ】や【愛情】に飢えた若者が非常に多いのが、その理由かもしれません。
ぜひ、過去といまを比較するのではなく、あなた、もしくはあなたが任せた方が採用したいまの彼ら、彼女たちをじっくり見て差し上げてください。
あなたの接し方や関わり方が、組織に伝播していくはずです。
統括マネジャー 組織人事コンサルタント濱川 桃子(はまかわ ももこ)
2009年、新卒社員として株式会社ソリューションに入社。入社直後からトップ営業マンとして同社で活躍し、後継経営者様を中心にクライアント企業様の組織作りに従事する。
2013年には福岡拠点の立ち上げメンバーに選抜され、たった1人で福岡拠点を軌道に乗せることに成功し、7名の社員を受け入れ、達成し続ける拠点運営を確立した。
その後、本社配属され営業企画として同社のサービス体系・仕組みづくりに注力している。
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