社員が社内ツールを活用できない・・・
2023/01/10
この数年、地域貢献と会社の若返りを目指し、高卒を採用し始めました。
ただ、その新入社員たちが、2年足らずでことごとく辞めていきます。
話を聞いていくと、どうやら女性のパート社員と関係があるそうです。
弊社のパート社員は、ほとんどが40代で、自分の考えや思い込みが強く、よく頑張ってくれてはいますが、他人から指示をされることを好みません。
そのためか、入社してきた新入社員が、パート社員に指示を出すものの、言うことを聞いてくれず、いつも混乱が生まれているそうです。
注意するようにしていますが、私にも噛みついてくる始末です。1人ならまだしも、やっかいなパート社員が3人ほどいるので、彼女たちが手を組むと手をつけられません。
早くしないと、入社してきた新入社員がかわいそうだと思うのですが、このキーキーわめく野獣のような彼女らをどうしたらいいのか・・・かなり手を焼いています。
このようなやっかいなパート社員をどうしたらいいでしょうか?
(広島県 経営幹部 業種:梱包業 従業員数:80名)
(※表記や改行などを編集部で若干変えております。ご了承ください)
いつもメルマガをお読みいただきまして、ありがとうございます。
この度は、私、長友威一郎がお伝えさせていただきます。
冒頭から、苦言を呈してしまうようですが、あなたのご相談内容を見ていると、日ごろの様々な感情から、パート社員として働かれている方々への感謝の念が、薄れているのではないかと感じました。
確かに正社員の方とは、働き方に違いはありますし、今は「やっかいだ」と不満に思われるような問題もあるかもしれませんが、仕事ぶりに何も変わりがないはずの、パート社員様に対するあなたの姿勢には、少し疑問を感じてしまいました。
あなたからしたら、こんな風に言われると、イラッとされるかもしれません。
ただ、「キーキー言っている野獣の人たち」という表現をされていましたが、その方たちも貴社にとって必要な方々でいらっしゃると思ったので、あえて言わせていただきます。
仮にいま、あなたがやっかいと話しているパート社員の皆様が、突然全員いなくなってしまったら、いかがでしょうか?
会社は回りますか? お客様に迷惑をかけることはありませんか? きっと、困りますよね。
働かれる皆様にとって、いい職場にしていくためにも、パート社員の方々に対して、あなたが経営幹部という役割を全うしていかれるのなら、あなたの発言から変えていくことが一番ではないでしょうか?
もちろん「よく頑張ってくれていますが」ということを言われているので、この度のご相談の一言一言も書いているうちにヒートアップしてしまったのかもしれません。
しかし、私がなぜここまで言うのかと言えば、ここであなたからポロっとパート社員の皆様のことを酷く言うような言葉が出たということは、恐らく日常の中でも、しばしば垣間見えていることなのだろうと想定がつくからです。
経営幹部として大切なことは、人を活かし、組織を創り上げていくことです。
人が活きている組織は、間違いなく経営幹部が一人ひとりの社員様を大切にされていらっしゃいます。
経営幹部の発言が組織に大きな影響を与えることについては、ぜひ理解していただきたいです。
実は、先ほどの、新入社員様の離職問題についても、あなたは、パート社員の方と現場の社員様との関係の悪さが、新入社員様の離職の原因になっていると認識されているようですが、私は、このご質問の内容から“あなたとパート社員の方々との関係の悪さ”が、真の原因ではないかと感じました。
あなた自身が「パート社員だから」という見方で彼女たちの存在を認識されていませんか?
彼女たちにも、さまざまな事情があり、今の雇用形態になっているはずです。
その事情を、あなたはご存知でしょうか?
少しでも家計を支えたいという思いの方もいますし、自らのキャリアを活かし、社会復帰を目指している人もいると思います。
一人ひとり、働く目的や意味は違うからこそ、一人ひとりの個性や価値観を理解するところからがスタートであると思います。
ここでも何度もお伝えしているようですが大切なのは、人と人としての「関わり」です。
どんな働き方であれ、貴社で共に働いている仲間であり、彼女たちが一生懸命、働いていることは事実です。
その仲間に対して、一人ひとりの存在を認め、「ありがとう」「お疲れ様です」「とても助かりました」「仕事が早いですね!」などの、労いの言葉や感謝の言葉を伝えたり、声を掛けたりすることが、まずは大切なのではないでしょうか。
そして、このような言葉かけの積み重ねが、あなたとパート社員の皆様の関係をよくし、結果的には、新入社員様の離職問題も解決させていくと思います。
人は誰しも認められたいものです。
だからこそ、本当は、会社のために、仲間のために“自分は何かできないか”を考えているはずです。
その一人ひとりの貢献意欲を引き出し醸成させていくのは、再度、お伝えさせていただきますが経営幹部である、あなたの「関わり」を変えていくことからです。
本来持っている貢献意欲を引き出したり、貴重な意見を話していただける心境や環境を創るためにも、たった、一言「いつもありがとうございます」を添えることから始めていきませんか。
あなたの一言が、組織を変える第一歩になりますので!
実践していただけることを願っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
代表取締役 組織人事コンサルタント長友 威一郎(ながとも いいちろう)
大学卒業後、富裕層マーケティング会社最大手に入社。
6年間の営業活動を通じて多くの経営者と出会う。2006年、顧客の1人であった現CONYJAPAN代表の小西から新会社立ち上げの参画要請を受け、経営者の経営サポートを本業にすべく、株式会社ソリューションに入社。
採用コンサルティング、経営コンサルティングを通じて顧客の信頼を積み重ねる。初期教育を強めることで、未経験者である新卒社員や第二新卒社員をリーダーへと変えるマネジメント力には定評がある。採用と育成の両輪を回して会社を強くするスタイルで多くの企業発展に貢献している。
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