⑦厄介な社員の扱い方編_濱川さん

17/06/08
部下の成長のために指摘したら、部下がふてくされます。
Q.指摘すると部下がふてくされます。どうしたらいいですか?

「寄り添うこと」「相手の目線になること」は大事だとわかるし、社長にも大事だと言われるが、どこまでが「寄り添う」なのかわからない。

メンバーのためを思って、育ってほしいと指摘すると、部下がふてくされるし、かといって、指摘をせずにいたら甘えてしまって育たない・・・。

どちらの選択をしても、会社によって良くない。

どのように関わっていくことが正しいのかわからず、正直、諦めたくなる時もある。

指摘するとふてくされる部下とどのように関わるべきなのか?

(埼玉県 幹部 社員数:15名 業種:リフォーム・外壁塗装)

 

(※表記や改行などを編集部で若干変えております。ご了承ください)

A.部下育成における上司の役割を考え直してみてください。

 

ご質問いただきありがとうございます。

東京拠点の濱川です。

部下育成のお悩みですね。

 

指摘すると、ふてくされる部下を見ているうちに、どこまでが「寄り添う」なのかわからなくなってしまった。

“どこまでが”という表現から、あなたの「寄り添う」の解釈を含めて、噛み砕くと・・・

 

『どこまで本人の言い分を聴いたり、本人の意思を尊重をすればいいのかが、わからない!』

ということがお悩みなのかなと受け取りました。

 

では、そこに回答をする前に、あなたに、質問です。

対象の部下の方をお一人、思い浮かべてください。

 

その部下の方における成長の壁は何でしょうか?

そして、その壁を壊すために必要な部下にとっての“はじめの一歩”は、何でしょうか?

 

・・・

・・・

 

いかがでしょうか?答えられますか?

 

恐らく「う~ん、正直良くわからない・・・・」という感じではないかなと思います。

そして、部下に指摘をしても、指摘をしなくても、どちらにしても会社にとってよくないと文章が続いているところから、

部下育成は『出来ていないところを指摘すること』と思われていらっしゃるのではないかと感じました。

 

ちょっと厳しいことを言いますが、指摘して、すぐ反省、改善してくれるのであれば、上司なんていらないですよね。

あなた自身が目を向けるべきは、部下が育たないことに悩む以前に「部下育成における『上司の役割』はなんだろう?」を考えることにあるのだと思いました。

 

ちなみに私自身は、部下育成における上司として。自分自身の役割と関わり方のこだわりが3つあります。

自論ですので、参考程度に受け取っておいてください。

 

1つ目は、部下の小さな“出来た”を育てること。成功体験を積ませること。

 

2つ目は、部下自身の成長の壁に気づかせ、その壁を壊すための一歩を共に探し、背中を押し続けてあげること。

 

3つ目は、一気に成長を促せると感じたタイミングでは、突き放し自立させていくこと。

 

褒めればいいとか、叱ればいいとか、色々なマニュアル本が存在していますし、私の3つの拘りも、その類かもしれません。

 

ですので、上記を実践すればOK!ということではなく、結局は育成の対象が“人”である限り、これまでの生き方も考え方も、全てがあなたとは違うわけですから、

みんな同じ関わり方で同じように成長するなんて、あり得ないわけです。

 

まず、その事実を理解しましょう。

 

社長の言う「寄り添う」は、「まずは相手としっかり関わって相手を理解しなさい」というメッセージではないですか?

 

対話がなければ、あなたの思い込みのフィルターを通じてしか、相手が見えませんよ。

そして、そのフィルターを外すために、『相手の立場に立つ』ことが重要なのだと思います。

 

相手の立場に立つことができて、はじめて成長を促していくために、適切な関わり方が見えたり、どんな壁にぶつかっているのかが見えたりするのではないかと思います。

そして、あなた自身が『上司としての役割は何か?』という問いを考え続け、徹することが出来るか、貫けるか、ということが、きっと部下育成をしていく上であなたの成長に繋がります。

 

上司の成長が部下の成長の幅を決めると考えています。

プレッシャーではありますが、共に頑張っていきましょう!

 

統括マネジャー 組織人事コンサルタント濱川 桃子(はまかわ ももこ)

2009年、新卒社員として株式会社ソリューションに入社。入社直後からトップ営業マンとして同社で活躍し、後継経営者様を中心にクライアント企業様の組織作りに従事する。
2013年には福岡拠点の立ち上げメンバーに選抜され、たった1人で福岡拠点を軌道に乗せることに成功し、7名の社員を受け入れ、達成し続ける拠点運営を確立した。
その後、本社配属され営業企画として同社のサービス体系・仕組みづくりに注力している。

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