Ａ.社員様と人生について深く話す時間を設けてみてください。

皆様こんにちは！
東京拠点の濱川です。ご質問いただきましてありがとうございます。

結婚や出産というライフイベントは、人生において非常に重要だと思いますし、

なんと言っても社員様のおめでたい出来事だと思いますので、心の底から喜びたいのが貴方様としての本心だと思います。

だからこそ、経営者としての複雑な心中お察し申し上げます。

貴社では結婚や出産をきっかけに退職される社員様がいらっしゃるとのことですが、

実際には、共働き世帯は63%というデータもあり一昔前のように「結婚する＝専業主婦になる」という方程式は当たり前ではなくなってきております。

とはいえ、採用時から、「結婚・出産しても辞めずに続けるか？」を問うというのも現実的ではないかと思いますし、ご本人も結婚・出産の計画を立てていたとしても、計画通りにいくようなことでもなく、色々な縁があってのことだと思いますので、貴方様の努力云々で解決できることではないと思います。

ここで、結婚や出産の捉え方について少し考えてみていただきたいのですが、

「制度は整えられるだけ整えた」という一文から、貴方様が、なんとか女性社員様の“働きやすい”を叶えようとされていらっしゃる努力をとても感じますが、あくまでも結婚や出産というのは、会社を続けるか・辞めるか、だけを考えるきっかけではなく、

「ご自身の人生を改めて考えるきっかけ」

であると考えてみていただきたいのです。

もちろん、実際に結婚や出産というライフイベントを目の前にして、

「この会社で働き続けられるのか？」

については、考えざるを得ないことかと思いますが、実際に続けるか・辞めるかの決断に関しては、その会社で働き続けられるかどうかよりも、実は「この会社で働き続けたいのか？」というご本人の意思の影響が大きいのではないでしょうか？

そう思うと、たまたま女性は、そういった人生について考えるきっかけとなるライフイベントに男性よりも直面しやすく、貴社においては、それが退職というかたちで目につくのだと思います。

ただ、結婚・出産が「ご自身の人生を改めて考えるきっかけ」だと思えば、これからしていくべきことはとてもシンプルで、男性・女性に限らず、社員様に長く勤めていただくことを考えれば、

お１人お１人の人生と、この会社で働くことが、どのように繋がるのか？

という各社員様の貴社で働く目的を明確にし、強めることが大事ではないでしょうか？

【働く】の価値観も多様化し、【人生100年時代】というフレーズも多く耳にする昨今かと思います。

【働く】というよりも、【いかに生き、いかに働くか】という大きな概念の中で、貴方様の会社で【働く】ということは、社員様にとって何が得られるのかをより深く追求することが大切だと感じます。

世の中の流れとしても、多様な働き方が益々増え、結婚や出産といったライフイベントに限らず、一社にしか所属しないという概念はどんどん薄れ、パラレルキャリアという複数の会社に所属する流れも今後更に強くなってくるかもしれません。

そういった世の中の中で、貴方様の会社で社員様が【働く】メリットや意義はどこにあるのか。

そして、お１人お１人の人生と貴社で働くメリットや意義がどう繋がっていくのか。

その繋がりを、いかに太くしていくかが重要だと思います。

そのようなことを追求し、お１人お１人の「貴方様の会社で働く意義」を共に見つけていくために、それぞれの社員様の人生や、これからどのように生きたいのかということを一度、深くお話するような機会を設けられてみてはいかがでしょうか？

ちなみに弊社だと、代表が半期に一度の社員面談にて実施しています。

貴方様にとってもたくさんの気づきや今後に繋がるヒントが多くある時間になると思いますよ。

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